ご夫婦お二人とも北欧デザインがお好きで、家具や装飾品などたくさんコレクションされており、今後もご購入を予定されていました。そうした背景から、今回のリノベーションでは、「北欧デザインのインテリアにふさわしい部屋づくり」を目標の一つに置いています。お客様とのお打ち合わせでも名前が出てきた、フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトの「うねる壁」をイメージし、「うねる天井」をデザインしました。間接照明を配した「うねる天井」は、やさしくお二人の空間を照らしてくれます。お裁縫が趣味の奥様のミシンや生地の収納場所の確保、そして何より、長年愛情をもち、収集されてきたムーミンのカップ達を楽しく、美しく収納できる家具の制作も重要なミッションでした。家具屋さんとの細かな打ち合わせを重ねた末に設計したチェスト。その中にはムーミンカップがピッタリと納まっており、引出を開けると幸せが溢れてきます。キッチンには「RILNO 田中工藝」というメーカー様のものを使用しました。お客様が扉のリップ形状がお好きで、東京ショールームにも見学に行かれたほどです。温もりのある木材が魅力的なデザインは、北欧デザインとの相性がとても良く、上品でやさしい空間を演出しています。各所にオリジナルの家具を仕立てました。使い勝手に加え、スタンドライトや装飾品を置いたときのバランスもご相談させていただき、細部にまでこだわりを施しています。